きみと夜空 (poem)

きみと夜空 (poem)

題名:きみと夜空

今日は私のわがままに付き合ってくれてありがとう。
せっかくだから星のはなしをしようか。

――――夜空に輝くものを見てごらん、どう思う?
どれも同じに見える?そうだろうね。きみの言っていることは正しいよ。
じゃあ、近くの星同士をつなげて好きな形にしてみてごらん。
動かない、じゃなくて想像するんだよ。
あの星と、あの星と、あの星と、あの星・・・をつないでみたかい?
美味しそうなおにぎりができた・・・ってなかなかすごい発想だね。
想像してみてと言ったのは私だけど。

昔の人は星を占いの道具として使っていたり暦の代わりとしていたんだって。
今は88もの星座があるけれど、こんなゆったりとした時間の中で規定されているものをただ探して見るのは退屈だろう。
今日みたいに、時々空を眺めて適当な星座を作ってみるのもいい。
嫌なことも、辛いことも忘れてきっといい時間になるだろうさ。

あれ、月が出てきた。眩しくて星が見えなくなってしまったね。
晴れて新月のときは一番見やすいんだ。光がないからね。
でも今日は満月だ。きみの顔もよく見える。
・・・・・・月がきれいですね、と言ったらきみはなんて答えてくれるのかな?

さとのこ

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