施設内での施錠について
保護者会において、『施設の施錠について』議論しました。
保護者の方から「他施設では施錠しているので施錠してほしい。突然飛び出したら危ない。」「行動の自由を奪う事になるので、施錠するべきでない。」「時と場合によって考えるべきである。」などのご意見を頂きました。
『施錠する』という行動を起こす前に、「なぜ施錠しなくてはいけないのか」という理由を考えなくてはいけないと思います。
施錠する行動と理由について考えるといくつかの例があります。
例えば「夜は出入口に鍵をかける」この行動について理由を考えると、「夜間、不審者の侵入を防ぐために施錠をする。」という事になります。
また、「インフルエンザ等の感染症にかかったので居室に鍵をかける」この行動について理由を考えると、「病気が広まることを防ぐために施錠をする。」という事になります。
『施錠する』という行動には全て理由があるのです。
では、「日中玄関に鍵をかける」とはどのような意味をなすのでしょうか?
玄関を施錠するという行動は、不特定多数の人間を理由もなく一つの建物に閉じ込めるという事になります。理由もなく人間の行動の自由を奪うということはあってはならない事です。
人が行動を起こす時、必ず理由があります。当施設では、容易に利用者の行動を制限するのではなく、趣向を凝らし、臨機応変にその場その時その状況を考え、集団生活の中でみんながそれぞれに活き活きと生活できるよう支援を行っていきます。
関口信人
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