津久井やまゆり園事件映画上映会を開催しました

津久井やまゆり園事件映画上映会を開催しました

 社会福祉法人ベテスタ こいしろの里(三重県 松阪市)は、2月24日、津久井やまゆり園事件映画上映会を開催しました。
 上映中の後半で泣いている方や泣きはらした目を見て、思わずこみ上げるものがありました。映画の中のコメントは聞くに堪えないものがありました。

 上映後に有限会社ワーム 澤則雄様より問題定義をしていただき意見交換では皆さんからいろんなご意見等いただきました。その一部を紹介します。

・ニュースで見ただけの認識だったためもっと大きな問題としてとらえる必要があると思いました。
・事件はショックだった。なぜ犯人は利用者に関心をもてなかったのか。
・利用者と喜びの共感ができればこのような事件はおこらなかったのではないか。
・周りの人にも犯人と近い考え方の人もいる。利用者と接しているうちに考えが変わった人もいた。
・どうしたらこのような考えにならないのかを考える必要がある。やまゆり園だけの問題ではない。
・当時やまゆり園の事件が発生したとき、福祉の係わる人間として衝撃が大きく、このことについては職場でも話し合いをしていくものだと思っていたが、実際は話し合いを設ける機会がなく、うやむやになっていきました。ようやくこいしろの里様がこのような機会を設けていただきましたので、参加しました。
・この事件が発生したときは、本件の奥底に潜む問題について考えることがなかった。表面上の問題しか見ておらず、「このような悲惨なことをする人はこの施設にはいないね」と楽観的に考えているだけでした。この上映会を見ることによって、これは唯の殺人事件とは異質であることを気づくことができました。植松容疑者が「障害者が生きていいてもしょうがない。私は正しいことをした」と言われているが、殺人を犯して、正しいことをしたとは、決してみとめることはできません。しかし、亡くなった人の名前がでないことは異常なことであると思います。
・私の親戚がこの施設に入所しています。この上映会を見て、考えていきたいと思います。
・被害者の名前を出さないのは、詮索されたくない気持ちがあったのではないか。
・保護者も障がい者がいることを隠したい気持ちもある、だから施設に預けるという気持ちはわかる。
・社会が差別について重く捉えていても、社会が差別している部分もあるのではないかと思う。

 今回の問題はいろいろありますが、「被害者の名前を伏せた問題」これは伏せると判断した保護者及び、それを行ったマスコミ関係者
 国として障がい者差別を禁止する法令を作りながらも、社会に未だ根深く残る差別
 この映画を見て改めて福祉にたずさわる人として行動できるようになりたいです。

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