まどろみ (poem)

まどろみ (poem)

題名:まどろみ

夢を見た。

だいすきなあの人が、星を見せてくれる夢。
わがままだなんて。あなたと同じ時間を過ごせるだけで幸せなの。
けど、星のことは詳しくない。どれも同じに見える。
好きな形にする?動かないよ。
・・・あ、そういうことか。線つなぎをしてみてってことか。
おにぎりができた、って伝えたら笑われた。

星の歴史のことを教えてくれた。
昔の人はただ光ってるものを道具にしていただなんて、知らなかった。
物知りなのね。
そうね。またあなたとここに来たら嫌なことも辛いことも忘れてきっといい時間になる。

あ、星が見えにくい。雲に隠れてた月が出てきたんだ。

『  、     。』
・・・・・・え?ねぇ。いま、なんて言ったの?
照れてないで、もう一度言ってよ。

「ちょっと、こんなところで寝てないでよ」
「あ、え?ごめん」
せっかくいい夢だったのに。
あの人は、なんて言ってたのかな。

さとのこ

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