頑張れ!Kさん
Kさんは、すでに見舞いに行った施設の看護師より呼吸器などがつながっていることは聞いていましたが、実際に見ると、痛々しい姿でした。医療用機器の管が付いているとは言えど、喋れたりにこにこ笑って「せんせい」と呼んでくれるぐらいには回復しているものだと思っていました。集中治療室に入ってすぐのベッドに寝ていましたが、見た瞬間に「この人はKさんなんだろうか?」と思ってしまいました。近づいて、本人の顔を見るまで納得できませんでした。
「こんにちはKちゃん、中桐さんやで」と言うと、ちらっとこちらを見ました。口にも管が通っていたので喋ることもできない状態になっていたので「せんせい」と呼んでもらえないのがとても辛くなりました。手を握ってみましたが、少し「ぴくっ」と動いた程度でしっかりと握ってはもらえませんでした。ときどき、上半身を動かしたり首を左右に振ったりしていましたが手を挙げたりすることはありませんでした。見た様子、動く気力もない状態で元気があるようには感じられませんでした。
記載:中桐聡子
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