2017年 海外障害者施設視察(ニュージーランド2日目)

2017年 海外障害者施設視察(ニュージーランド2日目)

2017年 海外障害者施設視察(ニュージーランド2日目)

日時:2017年6月15日(木)
場所:オークランド市内

【9:30〜 Spectrum Care訪問】

 「Because of me.」私だからサポートする。私だからサポートを受ける。
Spectrum Careのたった3つの単語を聞いた瞬間、衝撃を受けた感じでした。なんて素敵な言葉なんだろうと。
 2週間半で14回(1回の会議は4時間)の会議を行うこの団体は、上記の言葉が霞まないようにスタッフ(約1,100人のスタッフ)が何度も何度も確認を行うことで障害者がGreat Life(偉大な人生)を過ごせるように努力しているとのことでした。
 担当したJUSTINさんは、ご自分の息子さんが自閉症であったこともあって、この団体に就職をし現在はマネージャーをしているとのこと。今は多くの職員を抱えるリーダーですが、現場のスタッフがただ単に「仕事」として障害者と関わる部分は非常に苦慮しているとのこと。その部分を解消するためにも話し合う(会議)が必要であると言っていました。
 昨日(1日目)に続いて素敵な言葉をいただきました。Because of me.

【10:50〜 デイサービス Makatoa訪問】

 Spectrum Careが運営するデイサービスセンターを訪問。利用者は全員で30名でスタッフは8名程度で運営をしている。訪問した日は22名の利用者がいくつかのプログラムを利用していました。
 日本で言うスヌーズレン室には、昔のディスコを思い浮かべるミラーボールがあったり、LEDを使った引っ張り紐があったり、暴れる体を抑えるウェイト・ジャケットがあったりと、かなりユニークでした。
 またスクリーンプリントに力を入れており、コンピュータを使ってデザインをおこしてTシャツを制作し今後販売にも力を入れようとしているとのことでした。

【13:30 ランチタイム】
 ニュージーランドのモール内のカフェにてランチ。
理事長はトマトスープと調理パン。「食べ過ぎだ〜」と言いながら完食!笑

【14:00 ワイナリー訪問】
 次の訪問先のアポイントまで時間があったので、近くのワイナリーに行きました。ニュージーランドのワインは美味しいのだけれど量があまり取れないので、輸出量は少ないとのこと。お土産に赤ワインを2本購入。

【14:30 two 4 nine 訪問】
 58名の知的障害者が利用している施設。特に絵と音楽に力を入れて利用者の支援を行っており、哲学は「サポート and ディベロップメント」サポートしながら発展していくように支援をすると言ったところでしょうか。
 基本的には利用者がやりたいと考えていることは実施をするようにしており、サーフィンやコンサートなどにも積極的に行っているとのこと。
 58人の利用者のうち、19人がパートタイムで働いており、働き先はマクドナルド、バーガーキング、病院、清掃などの仕事についているようです。もちろん就職先で何か問題があれば、スタッフがすぐに駆けつけて問題対応に当たっているとのこと。
 社会活動にも積極的に参加しており、赤十字が開催するホームレスへの炊き出し時には利用者がスタッフとなって力を発揮しているとのことでした。

 この段階で僕が市内に戻らなくてはならず、理事長とお別れ・・・その後、理事長はこの施設が開催するコンサートを拝聴したそうです。

【17:30 ディナー】

 今回の視察の主要訪問先を無事に終えて関係者と共に食事をしました。ヨットハーバーのレストランで綺麗な夜景を見ながらのビールは最高でした!もちろんスケジュールを無事に消化できたことも嬉しかったですが、その内容の濃さに感謝しながら、美味しいピッツァをいただきました。
 お酒を飲みながらも、ニュージーランドと日本の福祉の話や「飢餓問題」にも話が及び、いくら時間があっても足りないくらいの楽しい食事でした。
 明日(3日目)は、朝早くからニュージーランドの田舎に足をのばすので深酒をせずホテルに戻りました。笑

担当:孫 勇一

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